リレー投函「2020を生きぬく」

2021年2月18日木曜日

必要ない命はない

 

 杉並区長のトリアージ発言は、命の選別を進めるものであり、決して許してはいけないものです。区長はあくまでも医療従事者の負担を軽減するためだという趣旨の事を、言っていますが、トリアージをすることが医療従事者の負担を軽減することにはなりません。 

命の選別をすることは、何人たりともしてはならないことです。その定義を設けることもしてはならないのです。どんな命でも必要ない命はありません。たとえ高齢だとしても、障害があっても、余命が少なかったとしても、必要ないと決められる命はありません。 

区長が提案したことは、優生思想そのものです。優生思想は、社会に対して貢献する命と貢献しない命を選別する思想です。この思想を私は絶対認めません。この世の中に貢献する命と貢献しない命などありえないからです。どんな命も大切な命です。区長は自分の命が誰かに貢献しない命と判断されても構わないということでしょうか? 少なくとも区長は自分が、その選択に該当しないと思っているから、このような発言をなされたのでしょうか? 私にはよく分かりません。人が人の命を選別することは、やってはならないことなのです。今コロナ禍の医療従事者の負担は大変大きなものと思います。しかし、その負担軽減に命の選択をするのは間違っていると私は思います。もっとやるべきことがたくさん残っているはずです。誰かが傷つく仕組みではなく、誰も傷つけない仕組みを考え、施策として打ち出すのが区長の仕事でしょう。 

みちこ

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